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執筆者の写真株式会社東京防水

屋上の通気緩衝工法の施工紹介

お疲れ様です。


現場技術責任者の武藤です。

今回は、屋上の通気緩衝工法の施工紹介です。

■ 工事概要

  • 埼玉県川口市 戸建住居屋上

  • 施工面積=40㎡

  • 仕様=既存ウレタン防水➡ウレタン通気緩衝工法にて改修

  • 施工日数=6日間



まずは本工程の前に、使われてない設備配管の切断と、ウレタン脆弱部の撤去、前回の施工でついた段差等を修正します。


しっかり下地を作ってから通気緩衝工法にて改修していきます。

通気緩衝工法には大きく2つの効果があります。

① ふくれ防止機能(脱気システム)

下地含有水分による防水層のフクレに対して通気加工された緩衝シートと脱気筒を組み合わせることでふくれにくい防水層を形成します。

下地に含まれた水分は、日射とともに水蒸気となり防水層を押し上げようとしますが、緩衝シート裏面が通気加工されているため、水蒸気は通気加工部を経由し、最終的には脱気筒から外部へと排出されます。

② 下地クラック緩衝・追従機能

下地挙動によるウレタン防水層の破断に対しては、通気緩衝シートを組み合わせることで問題を解決。下層の通気緩衝シートが、下地挙動に追従・緩和することでウレタン防水層の破断を防ぎます。

それでは順に本工程を進めていきます…

①洗浄→下地処理(パンチング)



清掃、下地処理こそ一番大事な工程です。ここは入念にしっかりと。

どれほどいい材料、いい工法を選定しても、防水層の密着を確保できなければ意味がありません、しっかりと時間をかけます。

更には今回既存がウレタン防水、このままでは下地の湿気が抜けないので200ピッチでパンチング(穴あけ)します。

②プライマー塗布


必ず塗るプライマーですが、下地によりプライマーの種類を変えます。

例えば大まかに…

・コンクリート➡コンクリート・モルタル用プライマー

・ウレタン防水、塩ビシート防水➡層間プライマー

・鉄部➡鉄部用プライマー

といった具合に、この現場では3種類を使い分けしています。

③通気シート貼り込み(脱気筒設置)



しっかり転圧ローラーをかけて密着させ、端部とジョイントもしっかり処理します。

改修ドレンも取り付けました。

③ ウレタン塗布

・ウレタン1.2層目塗布



二回塗りにて膜厚3㎜を確保するようウレタンを塗布します…

膜厚をしっかり、そして水勾配の確認も怠らないように…。

事前に㎡あたりの使用量を計算して施工していますので、きっちり適正量を塗布します。

④トップコート塗布完了(施工完了)



こちらも色付けではなくしっかりと規定膜厚を確保するよう塗布します。

施工完了…!

使われていない配管は切断したのですっきり、段差もなくなりました!

もちろん防水工事も綺麗に仕上がったとオーナー様から喜びの声を頂きました。

今回は、入社したて石塚くんの通気緩衝工法のデビューでもあったのでイチから武藤と吉沢でみっちり指導しました!習うより慣れよとはよく言いますが、積極的に施工に加わってどんどん上達してもらうのが弊社教育スタイルです…!


蒸し暑くなりマスクを外したい所ですが、感染拡大防止の為作業員もマスク着用を徹底しています。


これからは更に暑く、いよいよ夏も本番です。

熱中症にならないようこまめな水分・塩分補給を心掛け、安全第一で作業しましょう!

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